「ここちいい場所。」というココウォークの年間コンセプトを
表現したシーズンビジュアル。
昨年に引き続き、今年も絵描きのウラベメグミさんが手掛けています。
作品に込めた想い、そして故郷の東彼杵郡波佐見町での創作の様子について
インタビューしました。
- ココウォークのシーズンビジュアルを担当して、周りからの反響はいかがですか。
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- 大型商業施設のシーズンビジュアルを手がけるのは初めてで、昨年はとにかく手探りの一年でした。ただ周りからは良い反応があって、近所の小学校の子どもが見た感想を教えてくれました。商業施設という開かれた場所に展示されることで、幅広い人に作品を見てもらえて、素敵な仕事をさせていただいていると思います。
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- 今年のシーズンビジュアルのコンセプトと、
そこに込めた想いについて教えてください。春夏秋冬、4つの季節で一つのストーリーとなっています。描いているのは、あたたかな男女二人の物語。春に出会い、夏に想いを告げて、秋に結ばれた二人がお祝いをして、冬には家族になるという、まるで絵本のようなやさしい雰囲気の物語となっています。
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また背景にはエスカレーターで行き来する人々や、木の枝の上に集う人々を描くことで、家族連れも多いココウォークらしい作品となっています。個人的には、淡く重なったグラデーションがポイント。穏やかな気持ちや、身近な人を思いやる気持ちを表現したいと考えました。
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新型コロナウイルスの影響から、私自身、家族と過ごす時間が増えました。そうした中で、家族の大切さや、見落としがちだった近くにあるものの大切さを再確認できて、なんだか幸せの沸点が下がったように感じます。このイラストが、家族の大切さや身近な人の温もりに目を向けるきっかけになれば嬉しいです。
- 今年のシーズンビジュアルのコンセプトと、
- 地元の波佐見町で活動する中でのやりがいや、現在の環境はいかがですか。
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- とても心地よく感じています。自然が溢れていて、ものづくりに取り組む人が身近にいることからも良い影響を受けています。私は日中、家業である波佐見焼の生地職人として頑張っています。この仕事をやっているからこそ繋がれた方たちにお声掛けいただき、陶器に絵付けさせていただける機会にも恵まれました。これまでと異なる素材に絵を描くやりがいは大きいです。2016年にUターンしましたが、素敵な新しい出会いが多くて驚いています。
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「スタッフさんや地域の方々との交流を楽しみながら、美味しいコーヒーを飲んでいます。」という、寛ぎの時間を過ごすことができるお気に入りのスポット。自宅から歩いてすぐの場所にある焼き物とカフェのお店〈No.1210〉
- 普段どんな風に絵を描いていますか。
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- 描く時間帯やルーティンはあまり決まっていなくて、描きたい気持ちが沸き起こったときに自然と手を動かし始めることが多いです。一気に描きあげることよりも、最近はむしろ、途中で作品をじっと眺めている時間の方が長いかもしれません。朝と夜では全く印象が違いますし。色や、レイアウトのバランスをじっくりと眺めながら考えます。
- 作品を通して伝えていきたいことはありますか。
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- 私が描く絵は何かを考えさせるものよりも、落ち着くとか、あたたかいとか、素直にありのままを感じてもらうような絵なのかなと思います。なので今後も日常にそっと寄り添うような、心を豊かにするアートを届けていきたいです。
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